普段は動物についての記事を書いていますが、今回は少し気になったことについて話させていただきます。私は、高校時代からジャンプヤングジャンプを定期的に買い続けている漫画好きです。23歳になった今でも漫画がやめられず、漫画離れできない大人になりつつあります。ジャンプは電子書籍化されましたが、それでも紙媒体での体験が好きであり、ジャンプの発売日である月曜日の朝にコンビニに走るというのが一つの楽しみになっています。

 



しかし、漫画業界に大きな影響を与えるサイトが設立されました。それが『漫画村』です。他の出版社が出している漫画を無断で公開し、サイトにアクセスする人が広告にクリックすることで、サイトの運営主が広告の提供主から収益を得ています。

このサイトの運営は国外で行われているとされ、日本の法律が適用できません。そのため、多くの出版社はどうすることもできないという状況にありました。現在のところも、その運営は継続して行われており、多くのユーザーが当該サイトを利用しています。

ユーザー視点で見ると、今まで違法ダウンロードというのは一部のコアな層行われるのが一般的でした。今回のマンガ村については、法的には非常にグレーなラインではあるにもかかわらず、多くの高校生や主婦層などに利用されています。やはり、無料でその場で漫画を買うことができるという魅力と、そのアクセスの容易さが利用を動機づけてしまうのでしょうか。

今回、記事を書かせてもらったのは、その漫画村が新サービスを提供するという予告を出したというのを聞いたためです。実際にそのサイトにアクセスすると、「漫画村PRO」というサービスが4・5月を目処に出されるとのことです。要点をまとめると次の通りです。

 

 

・月額500円の有料サービス

・zipと呼ばれる保存形式でダウンロード可能

・無料版で表示されていた広告の排除

安定したサーバー



これらは、今までユーザーが感じていた負を解消するとともに、新たな価値を提供するものです。漫画村を現在利用している数から想定すると、多くのユーザーがこれを利用することになると考えられます。そのため、漫画村の運営からすると、広告から得た収入よりも、月額課金料金の方がより直接的に収益を獲得できるようになると考えられます。

しかし、現在の漫画村を含め、このようなサイトが継続することにはどのような問題があるのでしょうか。私は、この問題は漫画業界だけではなく、多くの文化的価値を提供する業界に波及していくと考えています。例えば、音楽・映画等のエンターテイメントがあげられます。というのは、無料で見ることができるのが当たり前、という価値観が人々に根付いてしまえば、お金を払って楽しむという当然の行為にハードルができてしまうことです。

現在のところ、私の周りの漫画村を利用する層は『いけないとはわかっていてもやってしまう』という型が多いです。しかし、これが継続化・深化すると、『あたりまえ』へと変容してしまうように思われます。

そうなれば、価値を提供する側にはお金が入らなくなり、段々と漫画・音楽・映画の制作に対してかけられるコストが下がっていきます。結果として、つまらないエンターテイメントへと転じてしまう危険があります。



今回の『漫画村PRO』は、ユーザーが運営に直接お金を支払うという形式です。これは、先に述べたような問題を深刻化させてしまうように思われます。お金を払うという行為が、感じていた若干の罪悪感をなくし、お金を払ったんだからいいだろうという考え方へと変化する。この有料サービスは、そのきっかけになるのではないでしょうか。

漫画村が合法か違法かはさておき、このサイトが日本国内のエンターテイメントに与える影響は多大だと感じています。おそらく、『漫画村PRO』のサービスは多くの漫画愛好家の方々が利用することとなると思いますが、その行為は、将来生まれるはずだった面白い漫画を間接的に消し去るものとなるのではないでしょうか。

 

今回書いた記事は私の持論であり、正しいことを主張するものではありません。ただし、漫画を長年好きであった身としては、面白いマンガが生まれ続けるような環境があって欲しいと考えております。




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