はじめに

 

皆さんは、飼育しやすいペットというと、どの動物を思い浮かべますでしょうか?

一人暮らしのペットの定番であったハムスターやウサギに加えて、フェレットやハリネズミなど、さまざまな種類の小動物達がペットショップに顔を並べるようになりました。

今回は、それらの小動物の中でも、一人暮らしの方でも飼育しやすいと考えられる10種類をピックアップし、ランキング形式で発表します。

また、ペットとして家にお迎えする中で、その動物に合った環境やフードの種類などの情報等もそれぞれ簡潔に説明します。



注意事項

※当記事は、飼い主さんが責任をもってペットをお迎えするということを前提に執筆しています。

命ある動物の世話を始める際には、必ず最後まで面倒を見るという意思を持っていただきたいと、初めに述べさせてもらいます。

また、当記事で述べる飼いやすさはあくまで主観であり、どの動物も愛情を注ぐ必要とお世話の手間がかかることを承知ください。


指標

 

今回の飼いやすさを示す指標を考えたいと思います。今回は、『価格』、『環境』、『ケア』の3つを買いやすさの指標として考えていきます。おすすめ度は【★☆☆☆☆~★★★★★】の5段階で表示します。

まず、『価格』とは、ペットそのもののお値段に加えて、保険や周辺器具の価格を指します。★が少ないほど値段が高く、★が多いほど値段がお手軽であることを示しています。

次に、『環境』は、エアコンや空気清浄等、ペットが安全に暮らしていけるような環境を整備する難易度を指します。★が少ないほど環境整備に手間がかかり、★が多いほど手間がかからないことを示しています。

最後に、『ケア』は病気などのリスクやフード代、散歩の必要性などを示す指標としています。★が少ないほど、ケアに多くの時間を割くことが必要であり、★が多いほどケアに割く時間が少ないことを表しています。


オススメ度10位 プレーリードッグ

価格 【★☆☆☆☆】非常に高い

環境 【★★☆☆☆】大変

ケア 【★☆☆☆☆】非常に大変

プレーリードッグの価格 【★☆☆☆☆】非常に高い

 

 

プレーリードッグは、200,000円から400,000円の間の価格となっています。この記事で紹介している他の動物に比べると、はるかに高い価格です。日本のペットショップで販売されているのは、オグロプレーリードッグと呼ばれる種類です。オグロプレーリードッグは、その多くがアメリカから輸入されていましたが、2003年に感染症の予防を目的として輸入が禁止されてしまいました。そのため、非常に生体の価格が高くなっています。2003年以前には、30,000円ほどで販売されていたようなので、大幅な価格高騰が起こっていると考えられます。しかし、この値段であっても根強い人気のある動物です。

野生のプレーリードッグの食べ物は、基本的には草などです。また、草の周りについた虫や土を食べることで、他の栄養素も補給します。プレーリードッグをペットとして飼育する際には、干し草やペレットが主なフードとなります。また、あまり日本では見かけない動物ですが、プレーリードッグ専用のフードもあります。これに加えて、ビタミン不足にならないように、毎日の飲み水にリキッドを混ぜる必要があります。

プレーリードッグの環境 【★★☆☆☆】大変

 

 

プレーリードッグが、快適に過ごすことができる温度は20度から28度の間です。夏場は、クーラーを弱めにつけて熱中症を防ぎましょう。ケージの中に涼める場所を作ってあげると、自分で冷たい場所で涼むようになります。プレーリードッグを飼育する際に気を付けたいのは、夏よりもむしろ冬の温度管理です。冬に室温が15度を下回った場合、プレーリードックは仮死状態に入ります。寝ている時間が多くなり、ぐったりする姿を多く見るようになれば注意が必要です。この状態が続くと、体調悪化や脂肪のリスクが高まるので注意が必要です。小動物用のヒーターやエアコンによる室温管理が重要になります。

また、プレーリードッグに特有のケアとして日光浴の必要性があります。プレーリードッグは紫外線を浴びることでビタミンDを体内で生成します。日光に当てる時間は一日30分ほどで十分であり、日光に当てすぎると日射病のリスクがあるので気を付けましょう。紫外線を当てることができるライトも販売されているので、ライフサイクルの都合上、夜しか面倒を見ることができない場合は、この使用をおすすめします。

プレーリードッグのケア 【★☆☆☆☆】非常に大変

 

 

 

プレーリードッグは、多くのスキンシップを必要とする生き物です。プレーリードッグは、非常に人間に馴れ、懐く傾向にあります。その反面、スキンシップの欠如がストレスの増加に大きく関わり、1匹でいる時間が長いと自傷行為にはしることもあります。そのため、一人暮らしの中で多くの時間を仕事で家を空けてしまう方は、プレーリードッグの飼育は向かないかもしれません。

このスキンシップの欠如の解決策の一つとして、多頭飼育があげられます。プレーリードッグを複数頭飼育することで、飼い主がいない間であっても、プレーリードッグ間で互いにスキンシップを図るようになります。多頭飼育は、金銭的に大きな負担がかかりますし、命に対する責任も増えます。しかし、プレーリードッグを十分に飼育できる環境があり、スキンシップのみが飼育のハードルであれば、多頭飼育という方法を考えてみてもいいかもしれません。

備考

プレーリードッグの大きな特徴は、人間に非常によくなつくことです。プレーリードッグは、野生では集団で行動し、社会生活を送っています。そのため、他の動物よりも触れ合いを求めます。また、飼い主と飼い主ではない他の人を見分ける能力もあり、飼い主にはなつくが他の人には攻撃的になるというかわいらしい一面もあります。

放牧すると飼い主の膝上に乗ったり、全身を撫でられると喜んだりします。飼育してみると、本当に人に懐く動物だという印象を受けると思います。しかし、先に述べたとおり、スキンシップの不足はストレスの増加をもたらします。一人暮らしの中でも、家にいる時間が長い方、在宅ワークをされている方にオススメのペットです。


オススメ度9位 フェレット

 

 

価格【★★☆☆☆】高い

環境【★☆☆☆☆】非常に難しい

ケア【★★☆☆☆】大変



フェレットの価格【★★☆☆☆】高い

 

 

フェレットは種類によって大きく値段が異なります。カナディアンフェレットは18,000円から30,000円、パスバレーフェレットが30,000円から60,000円、マーシャルフェレットが48,000円から120,000円が大体の相場のようです。値段の違いはきく二つあり、噛み癖と体格です。カナディアンフェレットは、比較的噛み癖が強く、パスバレーフェレットとマーシャルフェレットは比較的噛み癖が弱い傾向にあります。また、カナディアンフェレットは筋肉質で、大人になるにつれて大きく重量感も増してきます。パスバレーフェレット、マーシャルフェレットとなるにつれてその傾向がないため、一般的に人気が高く、値段もそれに応じて高価となっています。

ケージ、トイレ、フードに加えて隠れ家等が必要になります。また、保険代がかなり高く、生体自体の価格よりも保険代金の方が高価になり、驚くこともあるかもしれません。もう一つ、大きな出費となるのはワクチン接種です。これは、フェレットには発症すると、ほぼ100%死亡する犬ジステンバーという感染症があります。そのため、生まれてから間もないベビーの状態でフェレットを購入した場合、ワクチン3回接種とその後には年に1度の摂取が必要です。ワクチンは1回あたり7,000~10,000かかるので、かなりの出費になると考えられます。

フェレットの生体自体をみると比較的安価に見えますが、実際に付随する費用も含めるとかなりの出費となりますので、総費用を確認することをお勧めします。

 

フェレットの環境【★☆☆☆☆】非常に難しい

 

フェレットに必要な環境として、冷暖房設備が必ず必要です。夏の場合はクーラー、冬の場合には暖房もしくは小動物用のヒーターが欠かせません。室温は必ず15度から25度に保つ必要があり、24時間ほぼ毎日冷暖房を稼働させる必要があります。そのため、電気代がかなりかかることを覚悟してください。

また、乾燥にも弱い生き物であるため、可能であれば冬には加湿するための設備を用意してあげると、フェレットにとって理想的な環境となると思います。環境整備の難易度はかなり高いと思います。特に、夏場の冷房を忘れてしまうと生死にかかわるため、非常に気を回すべき事項となります。

 

フェレットのケア【★★☆☆☆】大変

 

フェレット特有のケアとしては、放牧があげられます。フェレットは、基本的に、毎日必ずケージの外に出す必要があります。最低30分は、広い部屋に出してあげることで、ストレスをためないようにしなければなりません。ストレスが溜まってしまうと、噛み癖が強くなったり病気になったりします。そのため、毎日定期的なケアが必要ということから時間的な負担が非常に大きくなります。

また、定期的にお風呂や耳掃除をしてあげる必要があります。お風呂は、ニオイ対策や毛に汚れが溜まるのを防ぐために必要です。これに関しては、あまり頻繁に行う必要はなく、1か月に1回程度で十分かと思います。耳掃除は、ダニを防ぐために行います。フェレットの耳は、汚れが出にくい構造になっているため、定期的に清潔にする必要があります。

備考

フェレットは、ほとんど鳴き声を出さない動物であり、アパートでも飼育できるところもあります。そのため、一人暮らしのペットとしてオススメしている記事を多くみます。しかし、やはりかなり多くの手間がかかることから、迎え入れる際には、相当の準備と覚悟が必要かもしれません。

フェレットの寿命は6~10年であり、けっして短い寿命ではありません。メダカの寿命は1年、ハムスターの寿命は約3年です。どれも大切な命には変わりありませんが、寿命が長ければフェレットが、環境の変化に直面する可能性もあります。フェレットは環境の変化に弱い生き物であるため、できれば安定して飼育できるような環境にあることが望ましいと考えられます。

よく懐くとされている生き物ですが、あまり学習できない個体もいます。噛み癖は一生治らないかもしれませんし、独特のニオイも気になる人はいるかもしれません。非常に愛らしい顔と、あどけない動作で人気のある動物ですが、しっかりとした準備をしてから迎える必要があるかと思います。

 


 

オススメ度8位  チンチラ

 

価格  【★★☆☆☆】高い

環境  【★☆☆☆☆】非常に難しい

ケア  【★★☆☆☆】大変



 

チンチラの価格【★★☆☆☆】高い

 

チンチラは、ハムスターとウサギの間のような風貌と、もこもこふわふわの毛皮を持つ、不思議な動物です。昔はペットショップに並んではいませんでしたが、今では店によっては、その姿を店頭でみせてくれるようになりました。

価格は、種類や年齢によって大きく異なりますが、生体自体は20,000円~80,000円で購入できます。

しかし、チンチラはケガをしやすい一方で、小動物であるためお金がかかります。そのため、保険料金は、けがに対する不安があるのであれば、月1,500円から2,000円ほどかけることを覚悟する必要があると思います。

また、周辺設備としては、ケージや食べ物だけでなく、砂が必要となります。これは、チンチラが自分の毛皮をキレイに保つために、砂浴びとよばれる行為をおこなうためです。そのため、生体のみの値段は、それほど高くはないものの、保険や周辺設備を考えると、相当金銭的に負担がかかると考えられます。

 

チンチラの環境【★☆☆☆☆】非常に難しい

 

チンチラは、とてもデリケートな動物です。野生のチンチラは、標高3000メートルの高所を住みかとしています。そのため、非常に寒い環境に適応した動物です。見た目のモフモフした毛皮は、日本の冬の寒さは比較的乗り越えられますが、日本の夏には逆に生死に関わる要因になりえます。そのため、温度は15度~20度程度に、常にエアコンなどの設備を使って調整する必要があります。そのため、エアコンを常につけていられるような環境が必要になります。

チンチラは頻繁ではありませんが鳴き声を出します。怖いときや興奮しているとき、あるいはコミュニケーションをとりたいときに、鳴き声を発します。この鳴き声自体はあまり大きいとは言えませんが、夜のケージの中でバタバタする音は慣れるまで時間がかかるかもしれません。チンチラと、同じ部屋で暮らす場合には注意が必要かもしれません。

チンチラのケア【★★☆☆☆】大変

 

チンチラに特有なケアとしては、砂浴びが挙げられます。砂浴びのためには専用の砂が必要です。殺菌されたものが必要なので、公園用の砂や猫砂は避ける必要があります。チンチラサンドと呼ばれる専用の砂を用意しましょう。具体的には、週4~6回、1回10分ほどの時間が必要です。毎回全部取り換える必要はなく、砂浴び用の容器に砂を入れ、こまめに砂を取り換えることで清潔な状態を保つことができます。しかし、個体によっては砂浴び容器の中でトイレをしてしまう子もいます。そのため、そのような子を迎えた場合には、砂をすべて入れ替える必要があります。このように、トイレ用の紙砂と砂浴び用の砂を、それぞれすべて入れ替えるのは手間かもしれません。

 

備考

ここでは、ニオイと懐き度について触れておきたいと思います。ニオイについては、基本的には飼い主が気になるような程ではありません。チンチラがペットとして人気な理由として、このニオイのなさがあげられます。例外として、発情期などの期間には強いニオイを発することもありますが、基本的にはあまりニオイはしないそうです。次に懐きやすさについてですが、猫と同じくらい懐くけれども、犬よりは懐かないという印象です。手からご飯をあげることや、抱いたりすることはできますが、やはり気ままな生き物です。ここは、個体によって大きな差があると思います。

 

オススメ度5位~7位はこちら→→→